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5月の米雇用統計

こんにちは。

さて、今回は、先週6月7日に発表された2024年5月の米雇用統計を振り返ってみたいと思います。

4月分の発表は、日本のゴールデンウィーク中でしたが、海外投機筋は、そんなことはお構いなしに、円売りを仕掛け、それに対して日本の金融当局が市場介入で、円の急落、急騰を繰り返したという混乱の中でのものでした。

それと比較すると、先月ほどの値動きはないものの、やや沈静化しかけた米労働市場のひっ迫感が再燃し、長期金利が再急騰するという展開となっています。

いつも話題になる「非農業部門の雇用者数」は、前月から27.2万人の増加と発表され、市場予想の18万人を大きく上回る数字で、債券市場を落胆させました。

平均時給は、前月比0.4%増(市場予想は0.3%増)、前年同月比4.1%増(同3.9%増)、また失業率は4.0%(市場予想は3.9%)と、失業率を除いては、いずれも予想より労働市場のひっ迫感を感じさせる内容でした。

市場の大方の解釈は、これで、金融緩和が先延ばしされるであろうというもので、「早くても9月から」との予想に変わってきました。

ただ、そういった雰囲気の中でも、ダウ平均の7日の終値は、前日比87ドル安(0.22%下落)、S&P500種も0.11%の下落に留まっています。

雇用統計は、ブレ幅の大きい指標であるため、あまり単月の結果にとらわれ過ぎる必要はありませんが、4月の数字で少し元気になった株式市場が、5月の数字で、また警戒感が少し強くなった模様です。

頻繁にディーリング(取引)を行う投資家にとっては、こういった指標の発表に一喜一憂することとなりますが、個人の「資産形成」においては、この市場の上下動を上手く利用しながら、着実に取り組んでいただきたいと思います。

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